Mr.サンデ― 20220529  放送

千葉県船橋市立船橋高校で吹奏楽部が勝利を導くとして受け継がれている応援曲「市船solu」。
応援曲誕生の裏には20歳の若さでこの世を去った浅野大義さんの存在があった。

番組公式サイト

吹奏楽の旅2010 に登場している高校の物語です。
本サイトでも
今を生きろ!高校生たちの絆 映画「泣くな赤鬼」SP
を掲載させて頂いております。
未視聴の方は是非ご覧ください。

享年20「生ききった」青年の人生

今から5年前の1月、千葉県船橋市のとある葬儀場に吹奏楽の音色が鳴り響いた。
葬儀にはいささか不釣り合いな勇ましい曲を演奏する。

この曲は高校野球で耳にする応援歌、演奏が始まると必ず点を取るとされる伝説の曲、市立船橋高校のオリジナル曲「市船soul」と呼ばれる楽曲だ。
この楽曲の作曲者が元吹奏楽部の浅野大義さん。
この物語は今年映画化される。
「市船soul」は市船野球部の守り神となり、演奏すると点が入る曲となる。
しかし卒業から1年半、肺にできた悪性腫瘍が脳にまで転移。
それでも、浅野さんは最後の時まで音楽に情熱を燃やしたという。

そんな浅野さんのドラマチックな生き方に魅せられたのが作家の中井由梨子さん、160人以上の仲間が駆けつけ演奏する様子に引き込まれたという。
どんな生き方をしたらこんなにも愛されるのか、中井さんは浅野さんの姿を知り合いの中に探そうとした。
さらに中井さんは浅野さんのお母さんに話を聞くことも出来たという。
浅野さんは高校最後のお弁当箱に「3年間美味しいお弁当をありがとう」とメモを残たという。
さらに、かつて浅野さんとお付き合いしていた女性は常に笑顔で浅野さんの事を話したくれた。
当時の吹奏楽部の部長は「不安だった自分に“周りに何でも頼って良いんだよ”って言ってくれたのが大義だった」と振り返る。
5年間かけた取材で中井さんがたどり着いたのは、浅野さんが周囲のために時間を使うのをいとわない人だったということ、そしてそれは顧問の高橋先生の「他を思う気持ちが人一倍強かった」という言葉にも込められている。
そして顧問の高橋先生は部員に「大義の魂に演奏を聴いてもらおう」と葬儀での演奏を提案する。

浅野さんの告別式に集まった164人の部員たち。
立錐の余地もないスペースの中で「市船soul」を演奏した。

「市船soul」応援曲物語

VTR終了後の宮根誠司さん、三田友梨佳アナの言葉

自分の人生を全うしよう
今を大切に生きるということがどういうことなのか、改めて考えさせられた
青春って歳じゃないんだ、一日一日、一瞬一瞬、一生懸命生きることが青春で、年齢に関係ないんだ

私には刺さりました。
もし、今、自暴自棄になったり、望まない環境に置かれているために死を考えているような方がいましたら、大義さんの分まで生ききって欲しいと思います。

更なる詳細については、以下のサイトをご参照ください。
地元の 千葉日報さん のサイトには、動画も掲載されています。

また 中井由梨子 の小説『20歳のソウル(幻冬舎文庫)』が日活の配給により映画化され、2022年5月27日(金) より公開されています。

詳細は映画の公式サイトをご覧ください。

この映画に出演されている「ユッコ役の 佐藤美咲さん」ですが、2019年度に市船吹奏楽部の部長を務められた方です。
演技未経験ながら、秋山監督が市船の吹劇を観劇して見出した(※)とのことですが、役者揃いのキャストの中、本当に活動を経験されて来た本物の方です。
母校が舞台となった映画でのデビューとなりました。

※:映画の公式サイトに掲載されている紹介文による
20歳のソウル Production Note によれば、秋山監督が市船を訪れた際、まだ現役で部長をされていた佐藤美咲さんを見て「20歳のソウル 吹奏楽部キャプテンは リアルな吹奏楽部キャプテンである 佐藤美咲さんに演じて欲しい」と思ったそうです。

奇しくも 2019年に放送された
今を生きろ!高校生たちの絆 映画「泣くな赤鬼」SP
では、部長としてインタビューを受けているシーンが収められていますので、是非ご覧ください。
今後の活躍を、皆さんで応援しましょう!

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