今回出品した中の楽譜から引用してみます。

昭和40~50年代に絶好調だった “共同バンド楽譜” の表紙には、以下の画像のように《編成表》が掲載されていました。(私の年齢がバレそうですがω)

統一された編成はなく、曲によってご覧のようにマチマチです。
んで、ホボ間違いなく “バリトン” と “小バス” の譜面が同梱されていました。

in C は実音記譜
in Bb移調記譜

バリトント音記号
小バス  は ヘ音記号 で記譜されています。

内容を精査していないのでナントモ…ですが、概ねこの2パートは同じ内容だと思います。
(曲によっては、小バスのパート譜に “バリトンと同じ” と書かれています)

ただ、中には “第1小バス”・“第2小バス” みたいに div. してる曲もあって、現在のEuph.奏者さんが泣いて喜びそうなアレンジもありましたω
(たいていの場合、Euph.さんが何人いても、楽譜は同じものを吹いていると思われます)

バリトン” と “小バス” が、まったく同じ内容なら Euph.で代用するだけで済む話ですが、本編の “ディオニソスの祭” の場合、完全に別パートとして扱われていますので、トテモ厄介ですωω

バリトン” は、あくまでもメロディー楽器で
小バス” は、バスパートの高音部担当、伴奏楽器的な?

余談ですが、本編にも記載したように、バス(BBbバス・大バス)も、幾つかの譜面が同梱されていました。

ただ、Ebバスを “中バス” として厳密に別パートとして扱っているか?と言えば、案外テケトーで、単に移調したダケ!って感じの編曲が多かったと思います。

【ディオニソスの祭(2)に戻る】

これまた余談ですが、本編にも打ったように、当時は “ホルン(フレンチホルン)” なんて、高くてトテモ買えたシロモノではなく、我が母校は無論、周囲の学校もホボ間違いなく “メロフォン” か “アルトホルン” を使っていました。

ホルンなんて、TVの向こうにいるN響の人しか持ってない楽器だ!
くらいに思っていた少年時代ωω

んだモンで、当時の市販譜は、たいてい in Eb の譜面が入っていて、たまにチョットぉ高ぃ譜面を買うと in F の譜面が同梱されていた…って感じでした,,,。

現在これらの楽譜を使って演奏しようとした場合、Eb管が付いているダブル・フレンチホルンを使っているか、即時移調しながら吹けるプレーヤーでなければ、譜面を書き直さないと合奏がメタメタになりますww

別件!

お気付きのことと思いますが、この3曲に限って言えば
 “Alt.Cla.” は無論 “BassCla.” と “弦バス(Cb.)
が編成に入っていません。

EsCla.Bassoon(Fg.)は普通にシレーっと使われているのに…
当時の B.Cl.、どんだけ貴重な楽器だったんだ?って話です!ω
(同時に出品させて頂いている “星条旗よ永遠なれ(音楽之友社 初版版)”にも含まれていません)

Br.Sax.もホボ同じ感じ…
私が中学生だった当時、リアルな現物を見たのは楽器屋さんだけで、近隣の中学では持っている学校は一校もありませんでした,,,

【ディオニソスの祭(2)に戻る】

楽器の呼称

トラムペットトロムボーンみたいに、少々カワイゲな呼び名が付けられていますが、案外昭和40年代ってそんな感じだったカモ?です…

我が母校は トランペットトロンボーン って呼んでいましたョ!?

スペルをアルファベット読みしたのか、よりネイティブに近付けようとした発音なのか判りませんが、結構こーゆーのが多くて、今となっては笑い話です,,,ω

イギリス を えげれす
コーヒー を かふぃ

なんて発音していた幕末臭プンプンですが、案外ネイティブな方にはこの発音の方が通じたりしてw

同様、打楽器についても
 Cymbal = シバル
 Timpani = チパニ
って記載されていますので、当時の人はそー呼んでいたんでしょうね?

まだ外来語の種類が少なくて、
ティ とか ディ とか デュ なんて発音幼音が苦手?浸透していなかった?のかな?
が付くと ってなる慣習だったと思われます。(実はケッコウ正しかったり?)

ヘボン式アルファベット表記では
バ行(B)/パ行(P)/マ行(M)
の前の “” はではなくと表記するようです。
  新宿(シジュク):Shinjuku
  新橋(シバシ):Shimbashi
  難波(ナバ):Namba
ネイティブな日本人の発音ですと、“” の発声時
バ行/パ行/マ行の前の“”は「唇を閉じる」のに対して
その他の行の発声時には「唇は開いたまま」になります。
言われてみれば、外来語も同様ですよね?
英単語のスペルが正しいと感じます。
(NMB48 がナゼ NNB48 ではないのか?理解できます!)

でも、パート譜の中には、フート を フリュート って記載している曲もありますが…
ど~なの?的なω
リュート って撥弦楽器がありますが、コッチの方が先に入って来たとか??

今回は登場していませんが “ベルリラ” って楽器があります。
若い方はホボ知らないと思いますが、ご存じですか?

最近では “リラグロッケン” って呼んでいるようですが、鼓笛隊で使う、縦型の鉄琴です。

「縦置きじゃ演奏しづらいだろう」と思いつつ、実は幼稚園生や小学生くらいだと “鍵盤ハーモニカ” に慣れているので、そうでもナイらしい…

鍵盤ハーモニカ
ピアニカ:東海楽器製造・日本楽器製造(現:YAMAHA)
メロディン:鈴木楽器製作所

現代では、卓上型の立派な “グロッケン・シュピール(Glockenspiel, Orchestra bells)” がたいていどこの学校にもあるようですが、昔はこの “ベルリラ” が、ステージ上でクラシック音楽のアレンジ作品を演奏する際にも登壇していました!
(昔のコンクールの写真とか見ると、たまに登場しています)

逆に、昭和40年代って “グロッケン” なんて言葉すら(スクールバンドには)存在していなかったんですネ!(普通に “鉄琴(てっきん)“って呼んでましたω)

ナ・ノ・デ!

共同さんの譜面にも、至極当然の如く “ベルリラ” って表記されていた…ってぉ話でした。。。

終 話

【ディオニソスの祭(2)に戻る】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください